奈良県下北山村で発生した土砂崩れを巡り、警察に「釣りに行った父親と連絡が取れない」と通報があったことが分かりました。しかし、崩落の恐れがあり、捜索は難航しています。現場付近から報告です。
(渡邊萌々香記者報告)
下北山村の国道、このカーブを曲がった先に30メートルほどの土砂が崩れた現場があります。
この時間になるとかなり薄暗くなってきていて、私たちのいる所から捜索が進められている場所は見えませんが、かなり大きな音を伴った作業が続いていることが分かります。
その後の取材で、和歌山県内に住む女性から「父親が三重県の熊野に釣りに行くと出掛けたまま連絡がつかない」と、警察に電話があったことが分かりました。
これまでに土砂に巻き込まれた車が1台救助されていますが、それとは別に少なくとももう1台が巻き込まれたとみられています。
しかし、崩落現場の上には幅6メートルほどの亀裂が見つかったことから、さらに土砂が崩れる恐れもあり、捜索は進んでいません。
捜索にあたる奈良・吉野消防署長
「あちらこちらにちょっとずつ亀裂が見られる。(亀裂が)ちょうど被災車両の上にあるので、万が一落ちてくると非常に危険な状況。二次災害が起こる」
現場を調査した専門家は、詳しい原因はこれから調べるとしていますが、ここ最近の気温の変化で山の斜面の内部が凍ったりとけたりを繰り返して山肌が膨張し、崩れたのではないかと話しています。
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