石川・能登半島地震の影響で孤立している集落の人たちに対し、自衛隊のヘリコプターが二次避難のための輸送を開始しています。14日、搬送人数の関係で2席ほど空きがあったことから、ABCテレビの記者が同乗させてもらいました。
今回向かったのは、輪島市赤崎町にある旧西保小学校です。地震発生当初は、自衛隊の人たちが片道約3時間をかけて、徒歩で物資を届けていたそうです。
輪島市消防ではこの小学校に86人が避難していると把握していましたが、避難所の人に聞いてみると、自宅で過ごしている人もいるとのこと。市は集落の全員が二次避難をしてほしいとしていて、消防隊員たちは各住宅に声を掛けて回るということです。
(旧西保小学校に避難していた男性)
孤立地区から脱出できるのは最高に嬉しいです。通信手段を始め、これだけ孤立していたらここにいてもしょうがないし、ありがたいです。
食べ物はお正月だったんで、みんな家に備蓄してたんですよね。それを持ち寄ってなんとかしてました。水はわき水を汲んできていましたが、地震の影響で濁っていたんで、煮沸して飲み水にしていました。
通信環境もなくて、周りの状況がまったくわからないので、一度徒歩で輪島市街の方に行ってみたんですよ。往復で9時間かけて。輪島市内に入ってあの壊滅的な状況を見たら「これは田舎の方にはなかなか手が回らないだろうな」という変な確信を持って帰ってきました。