名古屋市のマンションでクローゼットから遺体となり見つかった住人の男性。遺体は布のようなものにくるまれ、部屋のドアには外から目張りがされていました。
■クローゼットから男性の遺体
男性の身に何があったのか。謎深まる名古屋の事件。
同じマンションの住人:「きょう朝ぐらいに警察の人が来て、話を聞かせてほしいと言われた。めちゃめちゃ怖いです」
男性の遺体は名古屋最大の繁華街・栄の隣町に建つマンションの一室で発見されました。遺体は住人の阿部光一さん(42)。
阿部さんの姉:「弟と数週間以上、連絡が取れない」
20日、阿部さんの姉が警察に安否確認の依頼をして事件が発覚しました。
■“布”にくるまれドアに目張り
奇妙なのは遺体の発見状況です。見つかったのは部屋のクローゼットの中でした。布のようなものにくるまれ、腐敗が進んだ状態。目立った外傷はありませんでした。さらに、クローゼットがある部屋のドアは外側から粘着テープで目張りされ、玄関も施錠されていました。
警察は何者かが遺体をクローゼットに隠したとみて、死体遺棄事件として捜査本部を設置。司法解剖を行い、死因の特定を進めています。
同じマンションの住人:「(警察に)『物音がしなかったか』とか『もめている声がしなかったか』とか聞かれたけど、全然分からなかった」
■ドアに目張り「手が込んでいる」
遺体を包んだ布のようなもの、さらにドアの目張り。専門家はそこから犯人の意図が読み取れるといいます。
元警視庁刑事 吉川祐二氏:「“非常に手が込んでいる”ということは言えると思う。(犯人は)冷静に立ち振る舞っていたことも考えられる。例えば(クローゼットの)床に放置していたなら遺体を隠す、目に触れないようにする意図からの『布』ということも考えられる。この作業を行った者からしたら、“においが漏れにくい”と考えたということもあり得る」
阿部さんはブランド品などの買い取りをする店で店長をしていたとみられます。
阿部さんを知る人:「(店に)入院のために休むって書いてあったよ、貼り紙が」「(Q.貼り紙を見たのはいつ?)1カ月くらい前だと思う」
捜査のポイントについて専門家は…。
元警視庁刑事 吉川祐二氏:「室内からなくなった物は・防犯カメラによる追跡・被害者の交友関係・トラブルがなかったか」
警察は阿部さんが何らかのトラブルに巻き込まれ、殺害された可能性もあるとみて調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp