16歳の女子高校生を大阪市内の路上から自宅に連れ帰ったとして、58歳の男が逮捕されました。高校生は、男の自宅で死亡しています。
未成年者略取の疑いで逮捕されたのは、職業不詳・橘孝憲容疑者(58)です。橘容疑者は先月11日、大阪市内に住む女子高校生を大阪・ミナミの繁華街の路上で車に乗せ、当時住んでいた自宅に連れ帰った疑いが持たれています。
警察によりますと、橘容疑者は翌日の朝、「知人の16歳女性の意識と呼吸がない」と119番通報し、逃走したとみられます。
女子高校生は、容疑者の部屋で死亡が確認されました。致死量を超えるせき止め薬の成分が検出されていて、死因は急性薬物中毒の疑いがあるということです。
警察は、指名手配をして橘容疑者の行方を追っていました。調べに対し「全く間違えとる」と容疑を否認しています。
◆覚醒剤の反応も…2人の関係性は
大阪府警担当のABCテレビ・恩田真友子記者に聞きます。
(Q.被害者の体内からは『致死量を超えるせき止め薬の成分』が検出されたということですが、いったいどういうことですか)
恩田記者:「薬を女子高校生が自分で服用したのか、橘容疑者が飲ませたのかは分かっていません。橘容疑者が女子高校生を車に乗せる約6時間半前に、大阪・ミナミの薬局2店舗で、女子高校生が市販薬合計4箱を買う様子が付近の防犯カメラに映っていたということです。また、被害者のスマートフォンの画像フォルダには、被害者と思われる手に、約30錠の薬物が乗っている写真や、室内テーブルにせき止め薬が置かれている写真が残っていたということです」
(Q.薬の過剰摂取、いわゆる“オーバードーズ”が社会問題化していますが、そうしたことも含めての捜査になりそうですか)
恩田記者:「まだオーバードーズとの関連性は分かっていませんが、女子高生の体内からは、致死量ではありませんが、覚醒剤の反応もあったといいます。警察は女子高校生が死亡した経緯を慎重に捜査しています」
(Q.2人の関係性はどこまで分かっていますか)
恩田記者:「警察によりますと、今年10月からSNSで連絡を取っていたということです。SNSでのメッセージのやり取りの状況から、2人はこれまでも何度か会っていたとみられ、橘容疑者は、女子高校生が16歳という認識があったとみられます」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp