羽田空港で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突・炎上した事故で、管制官との交信記録が公開され、海保の航空機には、滑走路への進入許可が出ていなかったことが明らかになった。
2日午後、日本航空の旅客機が羽田空港に着陸しようとした際、滑走路で海上保安庁の航空機と衝突し、海保の機体に乗っていた6人のうち、機長以外の5人が死亡した。
この事故を受け、国土交通省は、管制官と航空機側との事故直前の交信記録を公開した。
この中で管制官は、日本航空の旅客機に「着陸支障なし」と着陸を許可しているが、海保の航空機に対しては、滑走路手前にある誘導路の停止位置まで進むよう指示していて、滑走路へ進入する許可を出した形跡はなかった。
一方、海保側の機長は事故のあと、「滑走路の進入許可を得たうえで進入した」と説明していたという。
交信記録と機長の説明には食い違いがあり、運輸安全委員会がボイスレコーダーなどを回収して調査している。
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