奈良県下北山村での土砂崩れは、発生から3日半です。
少なくとも男性1人が巻き込まれているとみられますが、捜索は難航しています。
崩れた土砂の撤去は午前7時半に始まりましたが、上から大量の土砂が崩れてきているため、捜索は中断されています。
23日に下北山村前鬼の国道沿いが崩れ、すでに救助された軽乗用車と、和歌山県から釣りに行く途中だったという男性(70代)が乗る車の、少なくとも2台が巻き込まれました。
26日、崩れた土砂の撤去中に、男性の車と同じナンバーで、焦げたように色が変わっている車体の一部が見つかり、捜索が始まっていましたが、27日、斜面の上から大量の土砂が落ちて来ているため捜索を中断し、土砂の撤去を進めています。
(吉野消防署 堀宏道署長)「触るだけでかなり土石流のように落ちる。きのう(26日)、作業中によく落ちなかったな、というのが正直な感想」
崩落から3日半が経ち、消防は繰り返し「一刻も早く救出に入りたい」と話していますが、捜索は早くて27日の夕方以降になりそうです。