車に子どもを乗せ幼稚園に向かっていると突然、車体が大きく揺れエアバッグが飛び出した。
事故は、見通しの良い道路で起きた。
信号のない交差点に差し掛かったところで車と激突。
運転していた母親は慌ててハンドルを切るがよけきれず、車のフロント部分が大破した。
後部座席に座っていたのは6歳の男の子。
軽傷で済んだというが、現場に駆け付けた父親はこう振り返る。
現場に駆けつけた父親「感情としては怒りしかなかったです。子どもは泣いてるし、(息子は)しばらく車乗りたくないって言ってましたから」
事故直前の様子を見てみると、橋の上を走る黒い車がスピードを緩めることなく交差点に進入しているのがわかる。
現場に駆けつけた父親「相手が交差点に先に入って、直進で直角に突っ込んでます」
この事故について、橋本綜合法律事務所の松隈弁護士は「撮影者が走る道路が優先道路であるため、飛び出してきた黒い車に9割方責任がある」と指摘する。
現場に駆けつけた父親「何でここで一時停止しないのかがわからなかったですし、優先道路に入っていく段階で減速もせずに突っ込んでるじゃないですか」
一歩間違えれば命に関わっていた事故。
その直前には子どもの身を守ることになった、このようなやり取りがあったという。
現場に駆けつけた父親「(子どもが)シートベルトも自分でやると、見た感じ緩かったし、ちゃんとはまってるかわからなかったので、わたしがやり直した。ぎゅーと締めましたね。結果的によかったです」
あらためてシートベルトの重要性を感じたと話す父親。
しかし、家族が抱いた事故の恐怖心は今も消えていない。
現場に駆けつけた父親「妻は一切運転してないです、事故以来。怖くて運転はしたくないと」
この事故で母親は首の痛みを覚え、現在も通院中。
ぶつかった黒い車の運転手は病院に搬送されたが、命に別条はなかったという。
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