列島に襲来している今シーズン一番の寒気で北日本各地でドカ雪となり、北海道では目の前が見えなくなるホワイトアウトが何度も発生しています。
■“一面真っ白”「道わからない」
一面、真っ白な世界。北海道の国道を走る車の助手席から見える光景です。ワイパーの動きと、時折すれ違う対向車だけが道路を走っていることを認識させます。今シーズン最強の寒気が日本列島に流れ込み、北海道の日本海側は吹雪に見舞われました。
17日から激しい雪が降り続いた留萌市。住宅の入り口までが雪に埋もれていました。雪かきに追われる住民は…。
住民(89):「ひでーよ。これ今までにない、今年最高だ。きょうは起きてびっくりした」
雪に慣れているはずの地元の人も驚きを隠せません。一日に降った雪の量は観測史上1位の記録になっています。暴風雪警報も発表されていて、街中を取材していても容赦なく雪が吹き付け、視界を奪います。このドカ雪は生活にも甚大な影響を与えていました。
■車上にドカ雪「もう出せない」
さらに、車の周辺にはタイヤを隠すほどに雪が積もっています。
車の持ち主:「(Q.あの車…?)きのうの晩から(車が)止まっているけど、出られなかったんだね」「(Q.もう(車は)出せないですよね?)出せない。専属で頼んでいる業者がいるが無理でしょ、きょうは。とりあえずきょうは会社も全部休みにした。無理、無理…道路がないもん。めったにこんなことはないわ。まひしている、完全に交通網が」
一晩ですっぽりと雪に覆われた車も…。懸命に除雪をしたそうですが、車体の側面が見えるようになるまでだけでも1時間以上かかったといいます。
暴風雪の影響で留萌市内を走る路線バスやタクシーは運休。スタックする車両もあり、渋滞も起きています。
撮影者:「対向車線側にスタックした車両がいて、大体500メートルくらい続いていた。外側の一車線は完全に雪で埋まっていて車1台が通れるかなという状況」
■「40分歩いて」吹雪の中出勤
交通網が乱れ、スタッフが半分しか出勤できなかった薬局は一般への販売を中止。処方箋(せん)の受付のみの営業に切り替えました。
さらに、市内の小中学校はすべて休校になっています。
留萌市教育委員会:「歩道にも雪が積もってしまっていて歩けないような状況になってしまったので。よくあることではない。あまりない、過去には」
こうしたなかで出勤した人もいました。18日の最初の仕事は車に積もった雪を落とす作業です。
15日とかけ離れた光景が広がる道の駅…。
道の駅スタッフ:「スタッフはほとんど歩いて道の駅に出勤している。車で移動するのは、きょうは無理と判断しているようで」
18日も営業をしていますが、普段とは違う役割があるようです。
道の駅スタッフ:「きょうは避難の受け入れがメイン。(客は)普段より少ないが、駐車場で退避している車が20台以上いる」
北海道七飯町では事故も起きています。横滑りしながら走って来た車。そのまま電信柱に衝突しました。運転していた50代の男性は意識不明の重体です。周囲の路面は凍結していて、警察はスリップした可能性もあるとみて事故の原因を調べています。
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