今シーズン一番強い寒気が襲来しています。雪が降ってもほぼ100%で運航していた空港でも、一部で欠航になるなどの影響が出ています。
■小さな“渦巻き低気圧”発生か
最大瞬間風速36メートルを観測した北海道の留萌市。撮影者は車で買い物に行こうとしましたが、ホワイトアウトが発生し、危険を感じたため断念。2時間後、やっと視界が復活しました。
この強風が移動したのでしょうか。およそ60キロ離れた旭川市でもホワイトアウトが発生しました。
除雪体制が万全で就航率99%以上を誇る旭川空港でも、あまりの悪天候に3便が欠航になりました。市内の温泉施設の従業員も驚きを隠せません。
旭川高砂台 万葉の湯 高金良さん:「あの旭川の空港がとまること自体が、あまり信じられない。(30年以上住んでいて)初めてくらいの感覚」
この施設では、暴風雪のため露天風呂を使用中止にしました。
高金さん:「全然降らなくて、今年は雪少ないねって感じだったが、ここ数日で一気にドカっと来た感じ。普段見えている駐車場の電灯などがもう全然見えない」
北海道の各地を襲った暴風雪。日本海に発生した「ポーラーロウ」と呼ばれる低気圧の影響とみられます。
ポーラーロウは、強い寒気が日本海の上空に流れ込んだことで発生する小さな低気圧のこと。台風のように渦巻いていて、局地的に短時間で猛吹雪をもたらすこともあります。
■スキー場で猛吹雪「竜巻みたい」
新潟県魚沼市のスキー場で撮影された映像を見ると、雪が風で舞い上げられ、渦のように立ち上っています。
すぐ横にあるリフトは左右に大きく揺れ、乗客も背もたれにしがみつきます。
撮影者:「風が強かったが、なんとかリフトも動かせてて。ちょうど突風が吹いた時に、風がぶつかって。つむじ風というか、竜巻みたいな感じ」
新潟市では、強風の影響とみられる被害もありました。
ホテル従業員:「ガシャンって看板が倒れて、道路をさえぎっている形。ここら辺は(風は)すごかった」
北陸から九州にかけて、広い範囲で初雪を観測しました。
鳥取空港のすぐ西側、伏野海岸は17日未明から朝にかけて雪景色になりました。
アトリエコクーン 綾木いづみさん:「少し薄日が差してきましたが、足元(雪が)20センチ以上あるでしょうか。日が差しても、なかなかとけないです」「(前日は)軽装で外に出るぐらいで、汗ばむぐらいの天気だった。きょうは急降下という感じ。ブラインドを開けると、真っ白でビックリした」
■“冬の嵐”除雪車転落で死亡
17日に初雪を観測したのは、全国で15カ所。兵庫県では、雪による死亡事故も起きました。
河川敷に転落した除雪車。自身が経営する旅館の駐車場などを除雪していた川崎範人さん(64)が死亡しました。
地元の人:「(起きた時は)5センチぐらいは降っていた。(今は)屋根のほうに10センチぐらい積もっている。(周辺では)除雪車で雪を持って、春来川に雪をぼかんと捨てる。川に(雪を)捨てるのを誤ったのかな」
週末、列島各地を襲った“冬の嵐”。真冬並みの寒さはしばらく続きそうです。
(「グッド!モーニング」2023年12月18日放送分より)
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