神田財務副大臣 辞任してから約4時間後…取材中の知人税理士に突然電話「家賃は?」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月14日)

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 税金の滞納を繰り返していた神田憲次財務副大臣が13日、辞任した。神田氏の知人を取材していると、辞任したばかりの神田氏本人から突然電話がかかってきた。

■辞任“決断”の理由は…

 13日午後3時半、辞任の一報を受け、ずらりと待ち構えるマスコミの前に神田財務副大臣が現れた。

 税金をつかさどる財務省の副大臣が税金滞納を繰り返し、自社ビルを4回差し押さえられていた問題で辞任した。

 辞表を提出した本人は何を語るのか。記者たちに追われ、矢継ぎ早に質問が飛び交うも、何も語らず。立ち止まったかと思えば、一方的に話し始めた。

 辞任した神田財務副大臣:「開けてください。私の問題が、大事な国会にご迷惑をおかけするようになることを避けたいと思い、鈴木大臣あてに辞表届を提出した。これから先、政治家として説明責任は果たしてまいります」

 記者団に語った矢先。記者からの問い掛けには一切答えず、ドアが締まらないまま車を走らせ、財務省をあとにした。

 岸田文雄総理大臣が“適材適所”と胸を張り発足した改造内閣。副大臣、政務官が辞任するのはこれで3人目となった。

 岸田総理:「人事というものは、適材適所で行わなければならないものだと思っております。財務副大臣が着任してから間をおかずして、こうして辞任に至ったということについて、国民の皆さま方におわび申し上げなければならない」

■元秘書が証言「2カ月で豹変」

 13日、番組の取材に応じた神田財務副大臣の元秘書。そこで明らかになったのは、神田氏の知られざる素顔だった。

 元秘書:「(秘書をして)2カ月間ぐらい、本当に人当たりが良くて、良かった」

 知人の紹介で秘書を始めて2カ月、人当たりの良かった神田氏。しかし…。

 元秘書:「ある日突然、豹変(ひょうへん)しまして。そこから、怒鳴り散らすようになった」「(Q.きっかけは?)派閥のパーティー券が思ったほど売れないとかで。そういうのを売ってくるのが秘書の仕事だろうぐらいな感じで、かなり高圧的に言ってきましたね。派閥のパーティー券が思ったほど売れないから、『100枚売ってこい』とか怒鳴るんだけども。あの人は全く自分で企業とか、いろいろな団体回ったりとかしなかった」

 派閥のパーティー券を売るのを、自分で努力することなく秘書任せにしていたという。

 元秘書:「怒鳴り散らすとか、パワハラ。性格否定とか、人格否定とか言うんですかね。そんな感じで怒鳴りつける」「(Q.机たたくとかは?)あります。ある日突然、ヒステリックになって。そのまま続くような感じです。記録調べてたんですけど、『俺のことが憎い』とか、そんな言い方でした。そこで『もう辞めますよ』と(伝えた)」

 神田氏が豹変して2カ月、元秘書の男性は理不尽に怒鳴られることに耐えきれず、わずか4カ月で辞めたという。

 元秘書:「私の後任の秘書さんも『最初の2カ月間はすごく優しい議員』と言うんですよ。ある日突然、豹変して怒鳴り散らすようになって。その人も半年ぐらいで辞めた」「(Q.通常は同じ秘書さんを雇う?)が多いですね。よほどの事情がない限りは、(秘書を)続けますね。去年も1人辞めて…。引き継ぎもなくいなくなりました」

■元秘書証言「ブラックリスト入り」

 神田氏は議員秘書の中でも特に評判が悪く、5年以上前から“ブラックリスト”に名前が挙がっていたという。

 元秘書:「秘書会の中では、二十数人ぐらい“ブラックリスト”載ってる議員がいる。絶対(秘書を)紹介しちゃいけない。そこの中にも神田さん書いてますから」

 ブラックリストにまで名前が載るほど、評判が悪かったという神田氏。税理士の資格も持っていたこともあり、しばしば秘書の仕事ではない、税理士関連の仕事も頼まれたという。

 元秘書:「『税務署に、この書類届けて行ってくれ』とお昼ごろに言われたので、じゃあ『すぐ行きましょうか』と言ったら、いや出すのは『閉庁間際の(午後)4時45分にしろ。そうすると、チェックができないから』ということで。そう言われると、チェックされるとまずいのかなと…」「(Q.(閉庁間際に届けた資料の)その後は?)税務署から何度も問い合わせが来て、議員と話し、連絡取れないだろうかと、議員会館まで税務署の人が来ました」

 神田氏が国会議員になった理由を関係者から聞かされた際にも、その志について疑念を抱いたという。

 元秘書:「立候補してきた理由が、税理士事務所やってる時に調査かなんか受けて、かなり税務署にやられた。そこから、どうにかやり返したいという気持ちがあって、国会議員になろうと思ったらしい」

■辞任直後に知人電話「家賃は?」

 名古屋市中区にある、4回の差し押さえがあったビル。当時、神田議員は個人事務所を開業するために、知人の税理士と共に購入したという。

 大学の同期だったという知人税理士は、2011年に神田氏が代表取締役を務めるコンサル会社の取締役として参加。翌年、神田氏は衆院選で初当選を果たした。しかし、その1カ月前…。

 知人税理士:「元々、税金を滞納していたことがあり、神田氏が選挙に出るというので、『税金の滞納はないか?』と聞きました」

 知人税理士が保管している督促状や納付書。個人事業税19万4800円、自動車税8万9400円など、滞納総額およそ200万円。これをすべて知人税理士が立て替えたという。

 知人税理士:「今も200万円の返金はありません」

 立て替えについて事務所に質問状を送ったが、放送までに回答はなかった。

 知人税理士によると、取締役を辞任しようと届けを出しているものの、神田氏とは8年ほど会っておらず、電話も5年前に話したきりだという。

 しかし、番組が取材中に知人税理士へ突然の電話。その相手は、神田財務副大臣だ。

 辞表を提出し謝罪をしたわずか4時間後に、電話してきたのだ。およそ5年ぶりとなった電話では、突然、家賃の支払いを催促されたという。

 神田副大臣(知人税理士によると):「(立て替えてもらった)200万円は、それはそれとして。ここ(知人税理士事務所)の家賃は、どうなっているのか?)」

■地元から怒りの声「辞任しないほうがおかしい」

 地元からは、怒りの声が相次いだ。

 60代:「(辞任は)当然ですよ、当然。自分でそんな悪いことしてると思ってないみたいなところがね。特に嫌ね」

 30代:「いろいろ国会で議論してからだったので、やっとって感じ」

 80代:「税金をまともに納められない。4回もね。それで辞任しないというほうがおかしい」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年11月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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