自民党・安倍派の政治資金を巡る問題です。キックバックについて担当者らが「事務総長に報告した」と話すなか、当時の事務総長の1人は松野官房長官です。そして7日、記者からの質問は実に19回にも及びました。
■質問19回…松野長官の回答は
政治資金パーティーを巡り、裏金疑惑が浮上している自民党の安倍派。派閥の事実上のナンバー2「事務総長」がどこまで関与していたのかに注目が集まっています。
自民党 安倍派 元事務総長 下村元文科大臣:「ノーコメントです。今はコメントなし」「(Q.今後、説明するつもりはある?)…」
自民党 安倍派 事務総長 高木国対委員長:「(Q.事務総長、ご存じなかったんですか?)…」
関係者によりますと、パーティー券の販売ノルマを超えた分を所属議員側にキックバックし、その金の流れを収支報告書に記載していなかった疑いが持たれている安倍派。その総額は去年までの5年間で1億円以上に上っていますが、東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、安倍派の会計担当者らは議員側へのキックバックについて「事務総長に報告した」と説明していることが分かりました。
裏金疑惑が浮上している期間に安倍派で事務総長を務めたのは松野官房長官や西村大臣など4人です。
自民党 安倍派 元事務総長 西村経済産業大臣:「派閥の方で今、様々な過去の事実関係など精査していると聞いております。それを踏まえて適切に対応されるものと思います」
午前と午後の会見で合わせて19回、関連する質問を受けた松野官房長官は…。
自民党 安倍派 元事務総長 松野官房長官:「先ほど来、お答えしている通りであります」「(Q.どのようにお答えしたところでしょうか?)この場は政府の立場として臨んでいるということであります」「(Q.政府の立場以外でお答えを望んでいるんですけども?)この会見は政府の立場としての公式見解を述べる所でございます」
■岸田総理“派閥会長”離れる意向
会見では「政府の立場」を繰り返したため、文書で質問したところ「政府の立場として、お答えは差し控える」。会見と同じゼロ回答でした。
派閥の影の部分がクローズアップされるなか、6日に派閥のパーティー自粛を指示した岸田総理大臣。ここへ来て自ら率いる派閥の会長を辞めて派閥を離れる意向を固めました。
岸田総理大臣:「総理総裁の在任中は派閥から離れると。信頼回復に向けて努力をしたいと思っています」
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