皇后雅子さまが9日、還暦となる60歳の誕生日を迎えられました。皇室に入られて、今年でちょうど30年。天皇陛下、そして長女・愛子さまについて、率直な思いを文書で明かされました。(12月9日OA「サタデーステーション」)
■還暦「信じられないような気持ち」
9日、60歳の誕生日を迎えられた皇后・雅子さま。上皇ご夫妻へ挨拶のため、赤坂御用地にある仙洞御所を訪問されました。9日の午前中には皇居・宮殿で還暦を祝う祝賀行事が行われ、秋篠宮ご夫妻や佳子さまら皇族方からお祝いを受けられました。誕生日にあたり公開された映像では、家族3人、仲睦まじく談笑される様子が映っています。
雅子さまは文書で感想を寄せられました。
雅子さま(文書でのご感想)
「還暦という節目の誕生日を迎えることに信じられないような気持ちがいたします」
雅子さまにとって今年はご成婚30年という節目の年でもありました。
雅子さま(文書でのご感想)
「この30年の間のことを思い起こしますと、上皇上皇后両陛下の温かいお導きの下で、天皇陛下に常に優しくお支えいただき、今日の日を迎えることができましたことに心から感謝しております」
■プロポーズは「一生全力でお守りします」
この30年は決して平坦なものではありませんでした。結婚前は、外交官としてキャリアを歩まれていた雅子さま。陛下からのプロポーズの言葉は…
雅子さま
「雅子さんのことは、僕が一生全力でお守りしますからとおっしゃってくれました」(1993年1月、婚約会見で)
結婚から8年後の2001年12月には長女・愛子さまが誕生。
雅子さま
「初めて私の胸元に連れてこられる生まれたての子どもの姿をみて、本当に生まれてきてありがとうという気持ちで、いっぱいになりました」(2002年4月、愛子さま誕生後初の会見で)
出産後は、公務と育児を両立されていましたが、2004年に適応障害であると発表され、療養生活が続きました。2019年、天皇陛下の即位に伴い行われた祝賀パレードでは、沿道を埋めつくす人々に皇后として笑顔で手を振られた雅子さま。歓声にこたえる中で、涙を拭われる場面も…。
雅子さまと同世代の女性はこの30年をどう見てきたのでしょうか?
雅子さまと同世代の女性(61)
「(即位の)祝賀のときに、お歌を聞きながら、うるっとされているのを見て、こっちもうるっとして。最近はすごくお顔も穏やかになられて充実されているのかなという風に拝見しています」
■21年ぶりの国際親善訪問では“満面の笑み”
雅子さまの体調は、依然として波があるということですが、着実に公務の幅を広げられています。今年6月、インドネシアを訪問された両陛下。雅子さまは、21年ぶりの国際親善訪問となります。同行した記者が特に印象に残った場面が、伝統的な布地バティックの”ろうけつ染め”を体験されたときのことです。
雅子さま
「手が震える…」
慣れない作業に緊張される雅子さま。このあと、ちょっとしたハプニングが…
雅子さま
「垂れちゃいました」
ロウが布に垂れてしまいました。
テレビ朝日宮内庁担当 遠藤行泰記者
「雅子さまは、バティックを羽織られたときに見たこともないような満面の笑みを浮かべていたんですよね、1番輝いていた場面だったと私は思います」
新たに公開された映像では、雅子さまが試着されたバティックを見ながら長女・愛子さまと一緒に談笑されています。
雅子さま(文書でのご感想)
「まだあどけないところも残る愛子ではありますが、いろいろ時に私たちを助けてくれるようにもなってきたと感じます」
静養で訪れた御料牧場では、ご一家の和やかな雰囲気を感じさせる場面も。
天皇陛下「あそこちょっと桜がね…ごめんなさい」
雅子さま「ごっつんこ」
雅子さまが陛下に顔を寄せられたところ、互いの頭がぶつかるハプニングもありましたが、3人に笑顔が溢れていました。
■“令和流の国際親善”模索も
そして、今年は国際親善の場で新たな試みも。11月17日、キルギスのジャパロフ大統領夫妻を皇居に招き、昼食会を開かれたときのことです。両陛下の発案で、手まり寿司などの和食が外国からの賓客を招いた昼食会で初めて提供されたのです。
テレビ朝日宮内庁担当 遠藤行泰記者
「日本の食文化というものを海外の要人に知ってもらいたいという強いお気持ちだったんだと思います。これからますます両陛下の発案でどんなことが起きるのか、楽しみにしていただいていいんじゃないかなと思います」
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