国連の安全保障理事会は8日、大規模な衝突が続くパレスチナ自治区ガザ地区での人道目的の即時停戦を求める決議案を採決しましたが、アメリカが拒否権を行使し、否決されました。
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ガザ地区での人道目的の即時停戦を求める決議案について、8日の緊急会合では、15か国のうち日本を含む13か国が賛成し、イギリスが棄権しましたが、常任理事国のアメリカが拒否権を行使したため、否決されました。
アメリカは拒否権行使の理由について、決議案にイスラム組織ハマスへの非難やイスラエルの自衛権が盛り込まれていないことなどを挙げました。
アメリカ ウッド国連次席大使
「議案の作成者たちが、なぜハマスを非難する文言を盛り込むことを避けたのか、理解できない」
パレスチナ マンスール国連大使
「安保理にとって最悪な日だ。停戦せよ!停戦せよ!命を守れ!」
決議案はUAE(=アラブ首長国連邦)が提出し、およそ100か国が共同提案国となりましたが、アメリカが拒否権を行使したことで、国際的な批判が高まるものとみられます。
ロイター通信によりますと、ハマスは「非倫理的で非人道的だ」と非難しています。
(2023年12月9日放送「ストレイトニュース」より)
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