開幕まで500日を切った大阪・関西万博。建設費や運営費が当初より膨らみ、批判の声が上がるなか、大臣による視察が行われました。
どんより曇った空の下、大阪・関西万博のシンボルとなる大屋根であいさつを交わすのは、自見万博担当大臣。
自見万博担当大臣:「このリングの上に屋根を付けていただくことで、日よけの…熱中症対策としての大きな役割も果たしている」
発言直後、ネットをざわつかせた“日よけ”に自ら上って視察を行いました。
大阪府 吉村知事:「これきれいに見えるわね、海も」
大阪市 横山市長:「すごい、神戸のほうもきれいに見えるわ」
3日前には大阪府知事と大阪市長がそろって視察。天気が良いこともあって、テンションが上がります。
大阪府 吉村知事:「圧倒的な建築が絶対できますから楽しみにしてください」
目玉の一つでもある「空飛ぶ車」の飛行実験も行われ、準備は進んでいますが、その一方で問題視されているのがコストの増大。会場建設費は2350億円に膨らんだほか、「日本館」の建設費用などでも国の負担が増し、費用総額は3187億円に上っています。さらに、人件費などの運営費も当初の想定のおよそ1.4倍、1160億円に。
2025年 日本国際博覧会協会 十倉雅和会長:「今のように人手不足がこんなに激しくなる、インフレがここまで上がるとは、なかなか予想しにくい面があった」
運営費は大半をチケット収入などで賄う予定ですが、現在売れた前売り券はおよそ13万枚。万が一、赤字が出た場合、誰が負担するのでしょうか。
西村経産大臣(当時):「国として補填は考えておりません」
大阪府 吉村知事:「国主催の事業で『国が赤字を補填しない』と言っている運営費を大阪府市が負担するのはおかしい」
となると、今後も大事になるのはチケットの売り上げですが、なにか秘策はあるのでしょうか。
自見万博担当大臣:「全国的な都市の方々に働き掛け、あらゆる手段を通じて機運醸成を進めて参りたい」
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