トラックが乗用車を押し続ける事故について、新たな映像で詳しい状況が分かってきました。
■車を“押し続ける”トラック
22日に埼玉県内で起きた事故。ドライブレコーダーが捉えたのは、激しくタイヤがこすれる音とともにトラックが黒い車を押し続けていました。
目撃者:「ものすごい音がして、目の前にトラックが車を引きずるように走っていきました。(トラックは)ずっとブレーキを踏んでいなくて、50メートルくらいして急にブレーキを踏んだ形」
さらに映像をさかのぼると、トラックと乗用車が交差点内で衝突する様子が見て取れます。一体、何が起きたのでしょうか。
■新たな映像“原因”明らかに
今回新たに、衝突された乗用車のドライブレコーダーの映像から詳しい状況が分かってきました。
事故直前、乗用車の右後方をトラックが走っています。トラックがウィンカーを出すと、乗用車のそばに近寄ります。すると、トラックが左車線に移るために方向を変え、乗用車の後ろの部分に衝突。はずみで車がトラックの前に出て、押し出され続ける形になりました。
交通事故鑑定人 熊谷宗徳氏:「乗用車が死角に入り込んでしまったタイミングでトラックが左に進路変更を開始したところ、衝突した状況だった可能性が高い。乗用車は避けようがなかった状況ですので、乗用車の責任は(事故が)回避できない状況で責任というのは存在しないと思います」
この事故で、乗用車の男性は全治2週間のけがをしました。死ぬかもしれないという恐怖に襲われたといいます。
番組の取材に対してトラックを運行する会社は、車と衝突して押し続けていたことについて「運転手は気が付いていなかった」「被害者様におわびするとともに、従業員教育と再発防止に努める所存です」などとしています。
警察は引き続き、事故について調べています。
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