国会では、衆議院の予算委員会で2023年度の補正予算案に関する実質的な審議が始まりました。野党側は自民党の「政治とカネ」の問題などを追及しています。
きょうの昼休み…
岸田総理「こんにちは」
子どもたち「こんにちは！」
岸田総理「総理大臣の岸田文雄です」
国会見学の子どもたちと遭遇し、笑顔がこぼれる岸田総理。
内閣支持率の低迷に苦しむ中、束の間の気分転換となりましたが、午後になると野党から厳しい追及を受けました。
立憲民主党 泉健太 代表
「総理、還元って言ったってお金は既に使ってしまっています。総理が経営者だとすればですよ、この国は借金経営をしてるんじゃないですか。そのときに毎回毎回還元セールをしてたら、やっていけないんじゃないですか、お店としては」
野党のトップバッターとして質問に立った立憲民主党の泉代表は、所得税などの減税は、その原資がなく国民への還元にはならないと問いただしました。
岸田総理
「単年度ではなくて、国全体の財政ということを考えますと、国民の皆さんからいただいた所得税・住民税、この減税という形でお返しする。還元ということに当たるんだと、我々は思っています」
さらに、泉氏は自民党の「政治とカネ」の問題で攻勢を強めました。
立憲民主党 泉健太 代表
「各派閥で、いわゆる収入の不記載、これが合計4000万円を超えるのじゃないか」
立憲民主党の泉代表は、自民党の5つの派閥が政治資金収支報告書にパーティー券収入の一部を記載していなかったとされる問題を取り上げました。
立憲民主党 泉健太 代表
「総理自身の派閥である総理が会長である宏池会は、200万円台の不記載が今言われている。総理は例えば、改善はもう指示をされましたか」
岸田総理
「派閥として御指摘を受けて、収支報告書を訂正した、こうした対応をしたという報告は受けております」
立憲民主党 泉健太 代表
「その報告を受けるまで、こうした不記載の事実があったことは知ってましたか」
岸田総理
「訂正の報告を受けるまでは、私自身は、そういった内容については承知しておりません」
岸田総理は、自らが会長を務める岸田派について、パーティー券購入が20万円を超えた場合の報告に漏れがあったことから収支報告書を訂正したことを明らかにしました。
さらに、野党の矛先は、同じく収支報告書の不記載が指摘される茂木派で事務総長を務める新藤経済再生担当大臣にも向けられました。
立憲民主党 本庄知史 衆院議員
「きちっと説明責任を果たしてください、というふうに申し上げております」
新藤義孝 経済再生担当大臣
「私がこの場所で閣僚としての、この場でですね、発言することは控えている」
立憲民主党 本庄知史 衆院議員
「今この場で閣僚としてご説明は出来ないということであれば、別の場で事務総長としてご説明いただけるということでよろしいですか」
新藤義孝 経済再生担当大臣
「我々の団体は、きちんと説明責任を果たしてると、このように申し上げてるわけであります」
（やじ:どこが果たしているんだ！）
立憲民主党 本庄知史 衆院議員
「いつどこで、どのように果たされたんでしょうか」
新藤義孝 経済再生担当大臣
「それは政治団体のほうにお問い合わせいただきたい」
野党側は引き続き、この自民党・5派閥の収支報告書をめぐる問題を追及する構えです。
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