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パレスチナ自治区ガザ地区の状況をめぐる交渉を仲介してきたカタール政府は22日、イスラエルとイスラム組織ハマスが4日間、戦闘を一時休止することで合意したと発表した。ただしイスラエル政府は同日深夜、人質の解放は、現地時間の24日まで実施されないと述べた。
イスラエルで取材するBBCのオーラ・ゲリン国際担当上級編集委員によると、ハマスが人質解放合意に批准しておらず、解放に遅れが生じているとの情報がある。合意には、解放される人質のリストの提示が含まれているはずだが、ハマスは解放初日にイスラエル側に引き渡す人質のリストを、イスラエルに渡していないとの情報もある。
イスラエル政府筋はゲリン記者に対し、これらは比較的小さな問題で、23日には解決されるだろうと語った。その場合、合意内容の実施は24日には再び軌道に乗るだろうと、同記者はみている。
合意内容に関する双方の発表などによると、ハマス側がガザ地区で拘束している子供や女性など50人の人質を解放する一方、イスラエル側は刑務所に収容しているパレスチナ人の子供や女性など150人を釈放する方針という。この間、食料や燃料、医薬品など人道支援物資のガザ地区搬入が可能になる見通し。イスラエルは、ハマスが人質10人を追加で解放するごとに、戦闘の休止を1日ずつ延長するとしている。
イスラエルで取材するゲリン記者は、解放された家族を実際に自分の目で見て抱きしめるまで、どのような発表も信じないというイスラエル人家族の話を聞いた。また、ガザ側で続く死者の埋葬と家族の嘆き、さらには生きるための苦闘について報告する。
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