液状化の被害も深刻です。液状化の瞬間、何が起きるのか映像で検証します。
記者
「こちらの道路標識なんですけど、大きく傾いてしまっています。さらに奥の道路も波打っています」
大きな揺れの後、この町を襲ったのは、どこからともなく溢れ出す濁った泥水。
津幡博さん(71)
「生活が出来ないんですよね」
“液状化現象”が、民家を直撃。表から見えない場所でも、深刻な被害が出ていました。
石川県珠洲市を震源とする大地震。金沢市に隣接する、最大震度5弱の内灘町でも深刻な被害が…
記者
「こちらの道路標識なんですけど、大きく傾いてしまっています。さらに奥の道路も波打っています。地震の影響で地面が盛り上がってしまったことで、信号機が手の届きそうな高さに来てしまっています」
石川県内では比較的震度は小さかった内灘町ですが、通行できないほど浮き上がった道路も。住宅地に行ってみると、玄関前の階段が…
記者
「ほとんど壁のような状態ですね」
車を押し上げるように地面が隆起した車庫や、玄関先が崩れ落ちてしまった家も。40年以上この町に暮らす住人は…
40年以上、内灘町に居住 奥井秀夫さん(77)
「あと(家は)壊すだけ。全部だめ、ここ一帯」
地震発生時、この町で何が起こっていたのでしょうか。
これは地震発生時の映像です。大きな揺れが襲うと、奥の歩道が割れるように浮き上がり、手前の敷地内では地面に亀裂が入ります。
すると、どこからともなく溢れてきたのは濁った泥水。瞬く間に道路が冠水します。大きく波打つ地面…。町の至る所で、“液状化”とみられる現象が起きたのです。
記者
「道路が完全にめくれあがってしまっています」
この道路、地震前と比べてみると、いかに地面が隆起しているかが分かります。こちらの建物は、1階部分が地面に埋もれるように沈み込み、電柱に設置された街灯もこの高さに。ただ表からは見えない場所にも“液状化の被害”がありました。
津幡博さん
「あの怖さは本当に、妻はもうパニックになってしまって」
この地で生まれた津幡さん。お宅を見せてもらうと…
記者
「見かけ上は」
津幡博さん
「そうそう、家の中は全く倒れない。鏡餅もそのまま残ってましたから」
ただ、裏庭は…
津幡博さん
「その下、空洞になってるんですよ」
地面が抜け落ち、そこには水がたまっていました。
津幡博さん
「断水でしょ、下水も使えないんですよ。生活が出来ないんですよね」
さらに、液状化の影響で床が傾き、「次の地震が来たら倒壊の危険もあるのではないか」と、現在は避難所に身を寄せています。
地震の揺れによって砂の粒子が分離し、地盤が液体のようになるという“液状化現象”。内灘町で起こった理由を現地調査に入った専門家は。
だいち災害リスク研究所 横山芳春 所長
「(内灘町は)海側に砂丘、その内側に潟といわれる湖のような空間がある場所になり、そういった潟の近くは一般的に地盤が軟弱な地域になる」
石川県によると、内灘町の住宅被害は「多数」として、詳しい数字は分かっていません。
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