「令和6年能登半島地震」発生から1日。総勢19名+救助犬2頭で構成された空飛ぶ捜索医療団・緊急支援チームは、現地にて情報招集を中心に、できる限りの救急・捜索活動、医療支援にあたりました。
今回の地震は、石川県能登半島沖を震源地にマグニチュード7.6、最大震度7の大きな揺れを観測。能登半島地方に甚大な被害をもたらしました。
空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”では、地震発生直後に緊急支援チームを結成。第1陣が陸路で現地に向かい、翌早朝には第2陣としてヘリコプター2機も出動。現地にて情報招集をはじめ、救急・捜索活動、医療支援活動に従事しました。
土砂崩れや倒壊のほか、多くの地域で断水、停電なども発生。深刻な被害が拡大するなか、緊急支援チームは被害の大きかった珠洲市を拠点に活動。医療チームは、一人でも多くの方を救うために、珠洲市総合病院と連携し、周囲の避難所にて診療にあたることになりました。
避難所のひとつとなった石川県立飯田高等学校には、およそ700人が避難。ひとつの教室に20~30名が入りましたが、横になる十分なスペースが確保できず、机に伏して寝る方やペット連れの避難者も多く見られるなど、現場は困窮しています。
そうした状況のなか、珠洲市立緑丘中学校に臨時診療所を急遽開設。いつも飲んでいたお薬が手元になくて不安な方への相談にのったり、避難生活のなかで体調不良を訴える方に必要な医薬品を提供したりするなど、被災者一人ひとりに寄り添いながら診療にあたりました。
診療所を訪れた70代の女性は「血圧が高いけど薬がなくて不安で手が震える。家は完全に崩れてしまい、薬を取りに行くこともできない。今は何よりも飼っていた猫ちゃんがいなくなってしまったことが不安でしかたない」と漏らしていました。
一方、レスキューチームは、捜索活動を続けるなか、「瓦礫下に女性がいる」との救助要請を受け、倒壊した家屋の2階から女性1名を無事助け出し、病院に搬送。また、救助犬ロジャーも倒壊した家屋の瓦礫のなかから人の気配に反応し、レスキュー隊が救助にあたる(残念ながら発見時には息を引き取られていました)など、「一秒でも早く、一人でも多く」の被災者を救うために尽力しました。
支援活動初日を通して、まだまだ状況が把握できないエリアも多く、水不足をはじめ物資は市の備蓄が底をつき始めているという厳しい状況です。医療チーム、レスキューチームが捜索・救急活動に尽力すると同時に、明日以降はじまる物資支援に備え、外部団体と連携しながら物資調達も進め、物流拠点の確保なども行いました。
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