地震発生から72時間を超えた現場では、今も懸命な救助活動が続いています。
■救助、支援物資を届けるのも…困難な状況
地震発生から3日。閉じ込められた人などの生存率が大きく低下する72時間を迎えた現場では、懸命な救助活動が続いていた。
石川県珠洲市の住宅では正月を祝うため12人が集まっていたが、地震による土砂崩れで全員が生き埋めになった。被害者の親族によると、このうち5人が救助され、4人の生存を確認した。
細長い能登半島の先端に位置する珠洲市。半島の大動脈、国道249号は土砂崩れや陥没により25区間で通行止めとなり、救助に向かうのも、支援物資を届けるのも困難な状況が続いている。
取材を進めると見えてきたのは、地震と津波の深い爪痕。72時間を迎えようとする現場では、懸命な救助活動が続いている。
行方不明者がまだいるということで、消防団が見回りをしている。
消防団員の男性
「(Q.安否不明者は?)基本、1階が潰れて2階の下敷きとか、そういった状態。(体の)一部見えていてとか。そうなると重機が必要になってくる、人の力じゃ無理」
「(Q.実際、重機とかは?)まだ来てないので、助けられていないっていう」
■3日ぶり…町に戻った男性「こんな景色になるとは」
能登半島の中央に位置する穴水町では、大きな揺れが起きていた。
避難所になっている病院には、自宅の状況も確認できず、家族にも会えていない男性がいた。
橋爪和夫さん
「家が輪島で、職場が別所岳サービスエリア。歩いてここまで来た」
地震発生当時、穴水町にあるサービスエリアにいた橋爪さん。一夜明け、徒歩で山を下ったものの、輪島市の自宅まではさらに20キロ離れている。
運転手
「こんなところに誘導員もいないというのは、手が回らないのか」
橋爪さんは3日ぶりに町に戻った。
橋爪さん
「普段生活で使っている道路が、こんな景色になるとは思っていないので」
橋爪さんの自宅があるのは、朝市通りの近く。大規模な火災が起きた場所だ。
橋爪さん
「これが私の家です」「(Q.ここですか?)これです。ここが玄関です。跡形もないですね」
わずかに残ったのは、玄関の枠組みのみだった。
橋爪さん
「生まれて育ててもらった家っていう想いがね。こうなると寂しいな」
地震が発生した際、家には100歳近くになる父親がいたというが、近所の人に助けられ、無事病院に。
橋爪さん
「ほっとした。元気そうで良かった」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年1月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp