奈良県下北山村で起きた土砂崩れに巻き込まれた可能性がある男性の捜索活動は、難航しています。現場では、無人の重機で崩落の危険性がある土砂を取り除く作業が行われています。(取材・報告=丸井雄生記者)
現場は200メートルほど先にあり、現在も再び土砂が崩れる恐れがあるため近づくことはできません。26日は朝7時すぎから遠隔操作により無人で活動できる重機を使い、斜面の不安定な部分を削り落としています。
今月23日夜、道路わきの斜面が崩れ1人は救助されましたが、少なくとももう1台の車が巻き込まれ、和歌山県から釣りに来ていた男性が埋まっている可能性があります。しかし二次災害の恐れから捜索活動は中断されたままです。
吉野消防署 堀宏道署長
「非常に危険だという事で、限界ギリギリのところで最低限の安全を確保できればすぐに作業にかかりたいと思っております」
現場に投入された無人の重機により斜面にある亀裂や残った大きな岩を取り除いた後、二次災害の恐れがないと判断されれば、消防による捜索活動が再開される見通しです。
生存率が下がると言われる72時間まで残り10時間を切り、慎重かつ迅速な活動が求められています。
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