東京・江東区の区長選挙をめぐる公職選挙法違反事件で、東京地検特捜部はきょう、現職の国会議員である柿沢未途前法務副大臣と秘書4人を逮捕しました。JNNは、逮捕直前の秘書をけさ直撃取材しました。
柿沢未途容疑者
「ここは下町ですからね、深川・江東区。もともと長年の隣近所の義理人情の町ですから」
地元・江東区への思いをこのように語っていた柿沢未途容疑者(52)。所属政党を変えながらも江東区で当選を重ねてきました。
最近までは自民党に所属し、法務副大臣をつとめましたが、一転して特捜部の捜査を受ける立場になったのです。事件となったのは今年4月の江東区長選。
江東区・自民党関係者
「柿沢氏は自民党が推薦する候補ではなく、対立候補だった木村弥生前江東区長を明らかに支援していた」
特捜部などによりますと、柿沢容疑者は区長選に関連して自民党の区議1人に20万円を渡すなど、あわせて10人に総額260万円を提供したり、提供を申し込んだりした疑いがもたれています。
今回の逮捕容疑とは別に現金を受け取ったという区議は…
鬼頭達也江東区議
「柿沢氏本人が来て、事務所にいた家内が事務員からもらった。金額はちゃんとした1万円」
この区議は、柿沢容疑者側から今年3月ごろに「木村氏をよろしく」などと伝えられ、4月に現金1万円をもらったということです。
この事件では、柿沢容疑者の4人の秘書も現金提供などにかかわったとして、きょう特捜部に逮捕されましたが、けさ、そのうち2人に認識を聞くと…
政策担当秘書 伊藤正樹容疑者
「(Q.区議への現金提供は、買収の趣旨があったか)…」
「(Q.違法性の認識はなかったか)…」
私設秘書 後藤周容疑者
「(Q.違法性の認識についてはどうだったか)…」
「(Q.一言いただけないでしょうか)すみません」
一方、柿沢容疑者は逮捕前の特捜部の聴取に対し、こう供述していたといいます。
柿沢未途容疑者(逮捕前の聴取に対し)
「買収の意図はなかった」
柿沢容疑者は疑いを全面的に否認する文書を支援者に配っています。
柿沢未途容疑者(支援者に対し)
「地元国会議員として果たしうる限りの責任を全うしたい」
今回、木村氏の広告をネット上に有料で掲載した疑いでも逮捕されていますが、公職選挙法が改正されて新たにできたこの容疑の適用は、初めてとみられます。
特捜部は、今後、柿沢容疑者ら5人の供述を慎重に突き合わせ、買収の意図を立証していくとみられます。
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