週末のショッピングセンターに刃物男が現れた。
手に持っていたのは包丁とモデルガン。
金を要求しながら歩く男が確保されるまでの一部始終を、FNNのカメラがとらえていた。
事件が起きたのは16日の午後7時40分ごろ。
現場は、広島市南区にある商業施設「ゆめタウン広島」。
映像はエスカレーターで下に下りるところから始まる。
館内の奥のほうを心配そうに見つめる従業員。
さらに、館内の奥に進むと金を要求する声が聞こえてきた。
犯人「金出せ、金」
カメラがとらえたのは包丁やモデルガンのようなものを手に、金を要求しながら歩く男の後ろ姿。
この直後、現場に警察官が駆けつけた。
警察官「おい、包丁捨て」
館内に響き渡る乾いた金属音。
包丁を床に落とした際の音とみられる。
そして男は、その場に倒され取り押さえられた。
足元にはモデルガンが転がっている。
警察官「銃刀法(違反)で現逮(現行犯逮捕)や」
犯人「痛い痛い痛い」
銃刀法違反の現行犯で逮捕されたのは、無職の河田駿也容疑者(27)。
現場には河田容疑者が所持していたとみられるモデルガンと包丁のほか、スマートフォンが残されていた。
河田容疑者は18日、館内で不特定多数の人に「金を出せ」などと言って金を脅し取ろうとしたとして、強盗未遂の疑いで検察に身柄を送られた。
犯行現場を目撃した人は、当時の河田容疑者の様子について「右手に包丁を前に突き出すような感じで持っていて、左手は拳銃を、多分モデルガンなんですけど、発砲口を上に向けている状態で、『お金出せ』みたいな感じでしたね。『金出せ』みたいな」と話した。
館内にいた客や従業員にけがはなかった。
警察の調べに河田容疑者は「大声で金をくれと叫びました」と供述し、容疑を認めている。
警察は犯行に至ったくわしい経緯を調べている。
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