17歳の生徒が、親知らずを抜くための治療中に低酸素状態に陥り、1カ月後に死亡していたことが明らかになりました。
■遺族「まさか命を落とすとは」
富川勇大さんの父親:「運動がすごく好きで、野球とか卓球とかサッカーとか。活発な子でしたね」
捜査関係者によりますと、特別支援学校に通う富川勇大さん(17)は7月、大阪府にある堺市重度障害者歯科診療所で親知らずを抜くために全身麻酔をした際、肺に酸素を送るため気管に入れるチューブが誤って食道に挿入され、低酸素状態に陥りました。
その後、心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、8月に低酸素脳症で死亡しました。
勇大さんの父親:「最後に言葉を交わしたのは、(治療の日の)朝に『頑張って来いよ』の一言だけだったので。まさか命を落とすとは思っていなかった」
診療所のホームページでは、全身麻酔について「体動がなくなるので歯科治療が安全かつ確実に行える」「気管挿管を行うので、呼吸に関しては、完全な管理が行える」と書かれています。
遺族側が不信感を募らせた、診療所側の説明とは…。
■遺族…事故を「二度と起こしてほしくない」
特別支援学校に通う17歳の富川勇大さんが歯科診療所で全身麻酔をして治療を受けていたところ、低酸素状態になり1カ月後に死亡した事故。
勇大さんの父親によりますと、事故の数日後に、診療所から気管に入れるチューブが誤って食道に挿入された可能性があるとして謝罪と説明を受けました。
しかし、診療所の対応は納得できるものではなかったといいます。
勇大さんの父親:「誤挿管にしても、救急車を呼ぶのが遅れたということに対して、今後どういうふうにするか。どういう考えを持っているかという話も一切ない。やっぱり不信感というか。歯科診療所も対応策を考えてもらって、二度と(事故を)起こしてほしくない」
(「グッド!モーニング」2023年12月18日放送分より)
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