26日、東京・上野の貴金属店で起きた襲撃事件。犯行直後、3人組の男が現場周辺で着替えを行っている姿が目撃されていました。
■狙われた貴金属店 ケースたたき割る
現場は厳戒態勢が続いています。
事件を目撃した周辺の宝石店:「『泥棒』という言葉がだいぶ響き渡っていた」
26日、上野の貴金属店で3人組がショーケースをたたき割るなどした強盗未遂事件。閉店間際の午後7時前、貴金属店に侵入したフルフェースの3人組。店の関係者がさすまたで対応。3人の男は後ずさりし逃げ出します。手にはバールのようなものも見えます。
被害に遭った店の責任者:「ひどい状況ですよ、店内はね。めちゃくちゃガラス割られて。バイクの音しなかったから、押して来たんじゃないか」
逃走を阻止するためでしょうか、男性スタッフがバイクを押し倒しているのが分かります。
3人組はショーケースを破壊したものの、抵抗されたため商品を奪わずに逃走。けが人はいませんでした。
■犯行直後に“着替え”不審な3人組
新たに分かったことは“バイク”についてです。バイク2台を残して逃げた3人組。バイクの所有者に連絡したところ、盗難車の可能性が高いことが分かりました。現場周辺では、前日にも不審なバイクが来ていました。
被害に遭った店の責任者:「情報だと、きのう下見に来ているみたい。同じバイク、同じ時間帯。きょうの犯行と」
事件直後、洋服店の店員が不審な3人組を目撃していました。
目撃者:「曲がったら、この辺にいた。3人組が。フルフェースかぶってこんななって、何だろうなとちょっと見てた。この道まっすぐ行って…。この辺にいたのは午後6時40分から50分の間だから、たぶん強盗起きたのも午後6時40分前後と聞いてるので」
目撃した場所は、現場から南に400メートルほど離れた路地です。かなり疲れた様子で場所を少し変え、着替えたそうです。
目撃者:「1人は銀髪っぽい。1人が脱いだ時に黄緑色のTシャツを着てた」
黒や紺の服を着ていた3人組。1人は銀髪。もう1人は服を脱いだら黄緑色の服だったということです。
目撃者:「20秒30秒、てんぱっている感じ。とにかくその場からすぐ逃げないとという感じ」
■相次ぐ強盗事件 犯人像は?
現場となった御徒町駅周辺の貴金属店などでは、強盗や窃盗事件が相次いでいます。3月に起きた宝石店での強盗。4月には時計店、5月には貴金属店で強盗が起き、7月には貴金属店で窃盗と、今年に入り少なくとも4件の窃盗や強盗が起きています。
事件を目撃した周辺の宝石店:「(強盗事件が)年々、増えてきているので、なるべく遅い時間まで開けないとか。共通しているのは地金ものがあったり、高級時計、換金率が高いものが置いてある店が狙われている」
映像から犯行の粗さが見えてくると佐々木成三さんが指摘します。
元埼玉県警刑事 佐々木成三氏:「こんな目立つバイクで店の近くをウロチョロしないが、これが犯行の素人感が出ている一つ。これもう役割がバラバラですよね、何をやるか。2人で割っている間、3人目が入ってくるのが遅かったり、連携がうまくなっていない。ここまで目撃者がいる時間帯で3人が入り、かなり手荒な手口。今年、広域強盗事件として闇バイトに絡む事件の特徴と酷似している」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp