北海道内ではシカによる農作物などへの被害が深刻となっていますが、このシカ対策に海の「厄介者」が大活躍しそうです。
画面左に置かれた白いケース。そこにシカが近寄ると…
急に飛び跳ねて逃げ出すシカ。周りのシカたちも思わず後ずさり。
シカは一体、何に驚いたのでしょうか。
櫻井靖大)
「こちらの作業場、ヒトデがたくさんあります。中には私の顔よりかなり大きいヒトデもあります」。
シカが逃げた理由、それは、「ヒトデ」。
根室市内の水産会社が開発したヒトデをじっくり発酵させて作った液体、その名も「強臭力」です。8月から販売を始めました。
特徴はその名の通り強烈なにおいです。「強臭力」を水で薄めて置いておくだけで、シカが近寄らなくなると言います。
吉田水産 辻宰課長)
「機械でにおい測ってもらった。機械のキャパを超えて「計測不可能」。においが強すぎて」。
道警のまとめでは、昨年度のシカと車の衝突事故は過去最多の4480件。農業や林業への被害額はおよそ48億円にのぼります。
そのシカを遠ざける「計測不可能」なにおいとは一体・・・?
思い切って、記者が嗅いでみました。
櫻井靖大記者)
「うわぁ、くさい」、「魚介類の腐ったにおいというか嫌な匂いが凝縮されている」。
吉田水産 辻宰課長)
「ヒトデの匂いですね」。
櫻井靖大記者)
「シカの逃げる気持ちがわかります」。
食用で扱えず、ホタテなどを食べてしまうため海の厄介物とされていたヒトデ。その強烈なにおいは、シカだけでなく他の動物を遠ざけるのにも効果を発揮するといいます。
吉田水産 辻宰課長)
「クマは臭覚に頼って生きる動物なのでおそらく効果はあると思う」。
もし土にこぼれても害はないという「強臭力」。
増え続けるシカの被害を食い止める新たな一手となりそうです。
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