屋内型複合レジャー施設を運営する会社が「日本食」を世界に発信するプロジェクトをスタートさせます。静岡県内からは、天ぷらの名店が参加、その狙いを探りました。静岡市葵区にある天ぷら専門店「成生」。その日に獲れた静岡県産の魚や野菜を使い、食材本来の味を追求するスタイルに全国各地からファンが訪れています。半年後まで予約で埋まる静岡屈指の名店の「味」が、世界に羽ばたくプロジェクトに参加することになりました。<「成生」志村剛生店主>
「天ぷらって、いろいろなイメージがあると思うけど、向こうの方が、天ぷらってこんなんなんだな。カウンターで召し上がったことがない方に召し上がってもらいたい」天ぷらの「成生」が参加するのは「日本食」を世界に発信するプロジェクト「ROUND ONE Delicious」。この事業を展開するのは、ボウリング場などを運営するラウンドワンです。
<ラウンドワン 杉野公彦社長>
「世界中からなぜ、日本に外国の方が来ているかというと、日本の自然だったり、文化だったり、もっというと「食」。その食が海外にあるかというと、実はあるけど、すべて本物じゃない」ラウンドワンが手掛けるのは、寿司や天ぷら、焼き鳥などの国内18店舗とタッグを組み、「本物」の「日本食」を世界に知ってもらう大規模なプロジェクトです。1つの空間に7店舗が入り、ニューヨークやロンドン、パリなど5年間で10都市に出店する計画です。<タレント 寺門ジモンさん>
「食材を見ただけで、食材の声が聞ける。日本には四季があって、四季折々の食材をどう生かしたらいいか、それをちゃんとできる職人さん達のところの技術を外国に持って行って欲しい」静岡県内で唯一の参加となった「成生」の店主・志村さんは、店のスタイルを保ち、本物の天ぷらを海外に発信したい考えです。
<「成生」志村剛生店主>
「地のモノをそのまま持って行って、再現できること。あとは、朝、仕入れに行って、16人のお客様をカウンターで相手しているけど、そのスタイルは崩さない仕組みを作ってくれたので、それでしたらとうことで」「ROUND ONE Delicious」は、2025年夏にアメリカの3都市でオープンするのを皮切りに、2030年までの5年間で、ロンドン、パリなどの10都市に計140店舗を構える計画です。課題は、人材の育成です。実際に海外に行く料理人は1年間、加盟店の店舗で修行を行う予定ですが、技術をどこまで習得することができるのか。いわゆる“弟子”を派遣するスタイルになるので、クオリティをどれくらい再現できるかは、人気のカギになりそうです。
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