ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が11日、米ワシントンを訪問し、ウクライナへの支援継続を強力に訴えた。米連邦議会でウクライナ追加支援の法案成立が滞る中、ゼレンスキー氏は米国防大学で米軍関係者を前に演説し、ウクライナは自国の自由のためだけでなく、世界の民主主義のために戦っているのだと強調した。ゼレンスキー氏にとって、ロシアとの戦争が始まって以来、3度目の訪米となる。
米連邦議会の上院は6日、ウクライナへの軍事支援を含む大型支出法案を51対49で否決した。野党・共和党がウクライナ支援と引き換えに求めていた、アメリカ国境の警備強化をめぐって合意に至らなかった。
ゼレンスキー氏はワシントンの国防大学での演説で、ウクライナでの戦争でロシアのウラジーミル・プーチン大統領が勝てば、それを手本に自分たちも周辺国を侵略しようとする国が出るだろうとして、「プーチンは負けなくてはならない」と訴えた。
米政府の追加支援をめぐる議論については、「世界中が私たちを見ている。他の自由な国がどういう運命をたどるのか、観察している。自由に生きるのか、それとも征服されるのか。ウクライナ人は諦めていないし、決して諦めない」と強調した。
「ウクライナは(アメリカの)皆さんの期待に応えます。それと同じくらい私たちも、皆さんに期待できるといいと思います」と、大統領は呼びかけた。
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