「頂き女子りりちゃん」がつくったマニュアルで、男性から1000万円以上をだまし取ったとされる、女子大生の裁判。15日の判決で涙を見せました。
“頂き女子りりちゃん”と名乗る女。恋愛感情を利用し、男性から金をだまし取ったなどとして起訴されている渡辺真衣被告(25)です。被害金額は計3億円にのぼるとみられています。
男性から金をだましとることを“頂く”と呼び、そのテクニックをまとめたマニュアルを1万円~3万円で1000冊ほど販売していたとみられています。
そして、15日、名古屋地裁で開かれたのは、そのマニュアルを購入した女の判決公判。
名古屋市中区の大学生・家田美空被告(21)は、渡辺被告から「頂き女子りりちゃん」のマニュアルを購入し、2人の男性から計1000万円以上をだましとった罪に問われています。
これまでの裁判で、家田被告はマニュアルを購入した理由について。
家田美空被告:
「マニュアルに興味があり、かなり前に入手した。アルバイトや学校で忙しく実践しようと思わなかったが、金銭的に余裕がなくなり、お金が欲しくてやるようになった。詐欺になると分からなかった」
検察側は「人の気持ちにつけ込んだ悪質な犯行で刑事責任は重大」などとし、懲役4年6か月を求刑。
一方の弁護側は「マニュアルを実行すると詐欺になるという認識が本人にはなかった」などとして、執行猶予付きの判決を求めていました。
前回の裁判では、涙ながらに反省の言葉を述べていた家田被告。
家田美空被告(前回の裁判):
「道徳的に物事を考えていれば、りりちゃんの魔法にかからず頂き女子になることもなかった。将来は弁護士になり子どもだましの魔法ではなく、クリーンな方法で女の子を救いたい」
そして、15日に下された判決。裁判官は、懲役3年、執行猶予5年を言い渡しました。
判決理由について「1人2役を演じて男性をだますなど計画的かつ巧妙、金額も高額でくむべき事情はない」などと指摘した一方で、「犯行時20歳と若年であることも考慮し、最も長い執行猶予期間を定めた上で、社会で更生できる余地がある」などとしています。
判決を受け、家田被告は涙を流していました。
15日の裁判には、被害者だという男性も傍聴していました。
男性 (40代):
「怒りがあったし、悲しみもあった。自分のやってしまったことを本当に反省して、日々過ごしていってほしいし、まっとうな人になってほしいという気持ちがある」
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