鹿児島県屋久島沖で先月起きたアメリカ軍のオスプレイ墜落事故を受け、市民団体が九州防衛局(福岡市博多区)に対し、事故の調査報告と配備撤回の要請書を5日、提出しました。
◆事故に至る詳細開示を“要請”
要請書を出したのは九州各県で平和運動を行っている市民団体です。垂直離着陸ができるアメリカ軍の輸送機オスプレイが先月29日、鹿児島県屋久島沖で墜落したことに抗議するとともに、飛行経路の詳細などの事故に至ったいきさつの詳細を開示することなどを求めています。
平和・人権・環境福岡フォーラム・松尾純一事務局長「原因をきちんと究明し公開して欲しいと思っています」
戦争の道を許さない福岡県フォーラム・前海満広事務局長「オスプレイは開発段階から事故を起こしていましたので、欠陥機じゃないかと私たちは一貫して申し入れをしてきました」
◆オスプレイ運用停止と配備撤回などを求める
市民団体は「墜落が陸上であれば多くの人命を失い、多大な損害を被る大惨事になっていたことは確実だ」として、▽調査報告が公開されるまでオスプレイの運用を停止すること、▽佐賀空港(佐賀市)などで進められているオスプレイ配備に向けた建設工事の中止も求めています。九州防衛局は「本庁にはしっかりと報告させていただきたい」とコメントしています。