3日朝早く、和歌山県や徳島県では、フィリピン付近を震源とする地震の影響で津波が観測されました。
和歌山県串本町の漁港では、午前3時47分に高さ10センチの津波が観測されました。
気象庁は、フィリピン沖を震源とするマグニチュード7.7の地震の影響で、2日午後11時56分、和歌山県や徳島県などに津波注意報を出しました。
和歌山県では、那智勝浦町、御坊市、串本町で10センチから20センチ、徳島県でも、美波町で10センチの津波が観測されました。
和歌山県や徳島県によると、被害は確認されていません。
【記者リポート】
「午前3時前です。和歌山県庁では職員が集まり、津波の情報収集にあたっています」
和歌山県庁では、職員あわせて96人が対応に追われました。また、新宮市役所でも未明に災害対策本部が設置され、消防の緊急車両が沿岸部に人が残っていないかパトロールしました。
【新宮市の漁師】
「寝ててサイレン鳴ったんで、すぐテレビつけて」
「一番こわいですよね。東北の津波もありましたし」
津波注意報は午前9時に全て解除されましたが、気象庁は、今後も海面変動が続く可能性が高いとして、海に入っての作業などには注意するよう呼び掛けています。