羽田空港で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突し、5人が死亡した事故で、海上保安庁の機長が「滑走路への進入許可を受けた」と説明していることが分かりました。
2日午後6時ごろ、羽田空港の滑走路で日本航空と海上保安庁の機体が衝突して海保の副機長ら5人が死亡、機長が重傷を負いました。
日航機の乗客ら17人もけがをしています。
その後の海保への取材で、機長が聞き取りに対し、管制から「滑走路への進入許可を受けたうえで進入した」と説明していたことが新たに分かりました。
しかし、国交省が公開した当時の管制との交信記録には、進入を許可した記録は確認されなかったということです。
公開された記録は、管制とパイロットらが発着陸に関してやりとりしたものです。
それによりますと、事故が起きる2分ほど前に、日航機に対して着陸の許可が出ています。
その10秒後、海保の航空機に対しては「C5上の滑走路停止位置まで地上走行して下さい」と指示がありました。
直後に海保の航空機から「滑走路停止位置C5に向かいます。ありがとう」などと返答がありましたが、その後、事故が起きるまで管制とのやりとりはありませんでした。
機長の説明と交信記録が食い違っていることになります。
国の運輸安全委員会は2日夜から3日にかけて機体などを調査し、海保側の航空機からフライトレコーダーなどを回収しました。
今後、事故に至った経緯を詳しく調べることにしています。
画像:ロイター/アフロ
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