寒気の影響でドカ雪に見舞われている中国。辺り一面が真っ白となり、どの車が自分のものか分からなくなる事態があちこちで発生しています。
■自分の車はどれ?目の前“真っ白”
中国・山東省。ホワイトアウトした道路が通行止めになりました。あまりの寒さに、運転手は車を降りるに降りられません。
雪は各地で問題を引き起こしています。自分の車がどこに埋まっているのか、探す人が続出しているのです。
自分の車を探す人:「目の前の雪の中はすべて車なんだよね」
2日間、雪が降り続けた後、外に出てみると…。
撮影者:「雪の深さを測ってみます。80センチくらいあります」
雪によって思わぬ事故も…。けが人はいなかったそうです。
車は雪に負けないとばかりに、蛇行を繰り返しながら雪道を進みます。道路には苦労の跡が残されています。
今、中国は北極から寒気が流れ込み、北部と中部のほとんどの地域が氷点下となっています。雪をかぶった山々に雲海が流れ込み、壮大で美しい景色を作り出しました。
■アイススケート中落下“決死救出”
遼寧省丹東。凍った池で行われているのはアイススケートです。
撮影者:「見て、本当に行くんだ。落ちた」
大変です。氷が割れ、男性が凍てつく水の中に落ちました。男性はなかなか氷の上に上がれません。すぐに救急隊が出動しました。氷の上を駆け寄ります。浮き輪とロープで男性を引き揚げる作戦のようです。
救助隊員も落ちました。男性を引き揚げようにも救急隊員も四苦八苦です。
撮影者:「そもそも行ってはいけない場所だろう。スケートしちゃいけないと言われていたよね。彼はもう二度とスケートをしないだろう」
結局、男性は無事に助けられ、病院へと搬送されました。幸い命に別状はなかったということです。
■“巨大な嵐”暴風で大木が倒れる
最大風速約39メートル。ハリケーンクラスの暴風がアルゼンチン南西部の町に吹き荒れたのです。屋外施設も破壊され、イベント会場の建物は骨組みがむき出しになり、もはや原形をとどめていません。
被害の大きかったアルゼンチン・ブエノスアイレス州では少なくとも13人が死亡。その北西部は40℃を超える暑さを観測。そこから温かく湿った空気が流れ込み、巨大な嵐が発生したといいます。
嵐の前に巨大な棚雲も確認されました。地元メディアは嵐が起きた要因として、南米の海水温が上昇するエルニーニョ現象ともみていて、さらにその影響はオーストラリアにも及び、季節外れのサイクロンが発生。
■道は水浸しに…オーストラリア混乱
増水し、茶色く濁った川。水位は橋の真下にまで迫っています。市街地の多くで洪水が発生。
ショッピングセンターの脇にある水路。普段はほとんど水が流れていませんが、大量の雨で、まるで川のようになってしまいました。
先週、オーストラリア北東部に上陸したサイクロン「ジャスパー」。低気圧に変わって勢力が弱まるとみられていましたが…。
気象予報士:「速度がとてもとても遅いのです。土曜日には海上に抜けるだろうと言われていましたが、スピードが極端に落ちています」
この地域に居座り、降り続いた雨。週末の降水量は12月平均の3倍以上に。
クイーンズランド州首相:「現在、天候に関する緊急事態が起きています。夜に大雨が降り、きょうも降り続きそうです」
世界最大のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」への玄関口として知られるケアンズ。超ノロノロのサイクロン「ジャスパー」に多くの観光客が困惑気味です。
フランスからの観光客:「ちょっとクレージー。この状況は予想外でした」
空港のタクシー乗り場には長蛇の列も。
イギリスからの観光客:「すべて欠航さ。市内に戻ろうと思って並んでる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp