去年12月に大阪・北新地で起きたビル放火殺人事件からまもなく1か月が経ちます。死亡した容疑者の男のスマートフォンを解析した結果「死ぬ時くらい注目されたい」などといった言葉の検索履歴が残っていたことがわかりました。
12月17日に大阪・北新地の心療内科クリニックが放火された事件では、25人が死亡し、1人が今も重体です。発生からまもなく1か月を迎えますが、1月14日にも現場には手を合わせる人の姿がありました。
(近くで働く人)
「本当に悲惨な事件だったので、亡くなった方に対して、いたたまれない気持ち。ここを通るたびにいつも思っている」
放火と殺人の疑いが持たれている谷本盛雄容疑者(61)は12月30日に死亡しています。
大阪府警が1月14日に発表した捜査状況によりますと、谷本容疑者は2010年から定職についていなかったとみられ、大阪市内に所有する住宅の賃貸収入を得ていましたが2020年9月に途絶え、金融機関の口座の残高はゼロだったということです。
さらに現場から見つかった谷本容疑者のスマートフォンを解析した結果、「死ぬ時くらい注目されたい」「大量殺傷殺人」などといった言葉の検索履歴が残っていたほか、スケジュールアプリには事件を起こす半年前の6月14日に「踊り場の扉の寸法をとる」という記述が残されていたということです。
また今回の発表で、現場のビルのゴミ箱に容疑者の家の鍵などが捨てられていたほか、事件前日の夜にガソリンを入れた容器を現場付近のコインロッカーに隠していたことも新たにわかりました。
一方でスマートフォンの通話履歴や聞き込みなどを行ったものの、警察はこれまでに谷本容疑者の交友関係は確認できなかったとしています。また谷本容疑者はクリニックに5年前から100回以上通院していたことも今回わかりましたがトラブルは確認されていないということです。
警察は今後も捜査を継続して犯行に至った経緯を詳しく調べて、容疑者死亡のまま殺人などの疑いで書類送検する方針です。
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