万博のパビリオン建設をめぐり、政府主導で準備を加速させたい一方で、地元・大阪の建設業者からは不安の声が聞かれました。
(岸田文雄総理大臣)「(万博準備は)極めて厳しい状況に置かれていること改めて直視し、正面から全力で取り組んでいかなければなりません」
8月31日、岸田文雄総理は、再来年の大阪・関西万博に携わる大臣や大阪府の吉村洋文知事ら万博の関係者を官邸に集め、会議を開きました。吉村知事は参加国が独自で建設するパビリオンの建設準備を進めるための取り組みを説明しました。
万博を巡っては、海外パビリオンの建設スケジュールの遅れが指摘される中、岸田総理は博覧会協会に財務省から幹部職員を派遣するなど、政府主導で万博準備を加速させる考えを示しました。
一方、大阪では8月31日午前、大阪府・市と博覧会協会、それに地元の建設業者との意見交換会が開かれました。府などは、中小規模の建設業者にも積極的に工事に協力してもらいたいと呼びかけましたが、実際に工事に携わる業者からは…。
(内装工事業者)「万博だけじゃなくて、今は建築物件が非常に増えていますので、その辺でますます人手が足りない。各業種とも異口同音でスケジュールとか指揮命令系統が不透明だと」
(土木業者)「各社はどれだけ職人さんも含めて用意したらいいのかがたぶん見えていないので、もうちょっと(詳細情報を)発信してよ、という要望が結構あった」
これに対して府などは協会内に問い合わせ窓口を設ける考えを明らかにしたということです。
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