2023年4月末、12年間の任期を終えた前明石市長・泉房穂氏。子どもに対する「5つの無料化」や全国初の施策を連発し、10年連続の人口増を達成するなど、「やさしい明石」の立役者となった。
その一方で、議会との対立や「暴言」が度々報じられる。今回、政治家を引退するのは2度目の暴言の責任を取る形だ。
取材班は4年前、職員への暴言で辞職し、再出馬した泉氏が再び市長に返り咲くまでに密着し、「舌禍 『暴言』市長は圧勝した」を放送した。
去年10月、今度は議員への暴言で政治家引退を表明した泉氏の取材を再開。市役所を去るまでの半年間を追った。4年前から重ねた泉氏へのインタビューは12時間を超える。さらに今回、30人以上の関係者から話を聞いた。
見えてきたのは、詰将棋のような緻密さで決めた目標を達成していく政治家「泉」と、その時々の感情のまま喜怒哀楽を爆発させる人間「房穂」の2つの横顔。そして子どもの頃から燃やしてきたという、故郷・明石への「復讐心」と「愛」だ。
自らが選んだ後継者たちにバトンを渡すために、あらゆる手段で誰もやらない選挙戦を繰り広げる。結果は市長、県議会議員、市議会議員に送り出した7人全員を、凄まじい得票数で当選させた。地方政治史に巨石を投じた泉房穂氏。その素顔は…。
【語り】玉田 玉秀斎
【ディレクター】宮田 輝美
【撮影】信濃 彰宏
【編集】北山 晃
【プロデューサー】萩原 守
【番組WEBサイト】https://www.ktv.jp/document/