今回の軍事侵攻を受け、日本に住むウクライナの人たち、そしてヨーロッパ各国から強い批判の声があがっています。
■日本国内でも抗議集会
2月24日夜7時ごろ、東京・渋谷駅のハチ公前では日本に住むウクライナの人たちが緊急の抗議集会を行っていました。
それぞれが
「あと、何万人を殺せばプーチンは満足しますか?」
「狂気を止めろ」
「STOP KILLING UKURAINIAN PEOPLE」
「POOTIN GO HOME」
などと書かれた紙を手に持ち、ウクライナ国歌を口ずさんでいます。
抗議に参加する人たちに気持ちを尋ねました。
ウクライナ人の男性
「大変ですよ。今、言葉が無いです。お母さんはロシアの近くに住んでいるので心配しています」
ウクライナ人の女性
「腹が立っているという気持ちです。すごく恐ろしい。恐ろしいことが起きている」
■各国がロシアを批判「地獄に落ちるのみ」
アメリカ・ニューヨークの国連本部で2月23日夜開かれた国連安保理の緊急会合。平和を摸索していた最中、ロシアによる軍事行動の一報がもたらされました。ウクライナの大使は、強い口調でロシア大使に迫ります。
ウクライナ大使
「攻撃を止めさせるためにプーチン大統領かラブロフ外相に電話しなさい。戦争犯罪人は罪が浄化されず地獄に落ちるのみです」
会合終了後、グテーレス事務総長は、こうプーチン大統領に呼びかけました。
グテーレス国連事務総長
「プーチン大統領、私はあなたに言わなければならない。人道の名の下に今世紀最悪となりうる戦争を欧州で始めないでください」
各国も相次いでロシアを批判しています。
イギリス ジョンソン首相
「外交的にも政治的にも経済的にも、そして軍事的にも、ウラジミール・プーチンの恐ろしく野蛮な試みを失敗に終わらせるべきだ」
フランス マクロン大統領(ツイッターで)
「フランスはロシアの決定を強く非難する。ロシアはすぐに軍事行動を止めるべきだ」
一方、中国はロシアに対し、態度を明確にしませんでした。
中国外務省 華春瑩報道官
「各国が自制を保ち、事態が制御不能となるのを避けるよう呼びかける」
■岸田首相も「強く非難」
日本では24日午後、参院予算委員会が中断され、政府はNSC=国家安全保障会議を開催しました。
岸田文雄首相(24日午後3時半頃)
「今回のロシアによる侵攻は、力による一方的な現状変更を認めないとの、国際秩序の根幹を揺るがすものであり、ロシアを強く非難するとともに、米国をはじめとする国際社会と連携して迅速に対処して参ります」
今回の事態を受け日本航空は、24日夕方、モスクワに向かう便の欠航を決めました。
(25日00:13)