イスラエルとハマスの衝突をめぐり国連安全保障理事会の閣僚級会合が開かれ、アメリカのブリンケン国務長官は「“戦闘の一時停止”を検討しなくてはならない」と述べました。
アメリカ ブリンケン国務長官
「民間人が危険を回避できるように、“人道を目的とした戦闘の一時停止”を検討しなければならない」
安保理の会合でブリンケン長官は、イスラエルの自衛権を認めなければならないとしつつも、「パレスチナの民間人は保護されなければならない」などと強調。「戦闘の一時停止」を検討すべきとの認識を示しました。
一方でブリンケン氏が発言した「戦闘の一時停止」について、アメリカ政府の高官は「『停戦』とは異なる」と指摘、「いま『停戦』すればハマスを利することになる」としています。
また、安保理の会合では国連のグテーレス事務総長が「ハマスの攻撃は理由もなく起こったものではないと理解することも大切だ。パレスチナの人々は56年間にわたり苦しい占領にさらされてきた」などと発言。
これに対し、イスラエルのコーヘン外相はグテーレス氏を指さし激しく批判しました。
イスラエル コーヘン外相
「事務総長、あなたのもとで国連は最も暗い時期にある」
イスラエルの国連大使も「事務総長はテロリズムを正当化している」などと述べ、即時辞任を求めました。
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