■“強盗”撃退「さすまた」注文急増
相手の胴に巻き付けて拘束。相手の武器をなぎ払う。今、防犯器具の「さすまた」が高性能化しているのです。
26日、東京・上野の貴金属店で3人組の男らが起こした強盗未遂事件では店の関係者が「さすまた」を振り回し、「さすまた」で男らを撃退しました。
こうした凶悪事件を受けて「さすまた」に問い合わせが殺到しています。
佐野機工 佐野社長:「強盗事件が去年の秋、多発して、その後から注文が増えている。きょうすでに担当が一日電話に出ている状況」
高性能化したのは警察の要望からだといいます。どのようなものがあるかというと、相手を拘束する「ケルベロス」。従来の「さすまた」の先端部分にバンドを取り付けます。相手に向かって「さすまた」の先端を押し当てると、瞬時に板バネが入ったバンドが胴に巻き付き、相手を拘束します。
佐野機工 佐野社長:「ギリシャ神話に登場する冥界の番犬。一瞬にして相手をガブッと取り押さえる意味もある」
腕や足の動きを封じる「不動」。少し短めのバンドが取り付けられた「さすまた」。足元に先端を押し当てると、瞬時にバンドが足に巻き付きます。そして引っ張ることで、相手の体勢を崩します。
軽量化に特化「弁慶」。総重量1キロを切った「さすまた」。女性でもとっさの状況で使いこなせます。足を引っ掛けて倒したり、武器をなぎ払うこともできます。
佐野機工 佐野社長:「オフェンシブにこちらから捕まえるのではなく、あくまでも自分たちの身を守るもの」
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