自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件で、1月7日に逮捕された池田佳隆衆院議員(57)の事務所では、家宅捜索を受ける前にメールなどのデータが消去されていたことが新たにわかりました。比例・東海ブロック選出で安倍派所属の衆議院議員、池田佳隆容疑者と、政策秘書の柿沼和宏容疑者(45)は、おととしまでの5年間で安倍派から総額およそ4800万円のキックバックを受けたにもかかわらず、収支報告書に収入として記載せず、ウソの記入をした疑いで、7日に東京地検特捜部に逮捕されました。(1月7日 脇田亜彩香記者)
「逮捕された池田議員の事務所前です。入口には『しばらく事務所を閉所させていただきます』と書かれています」
池田容疑者の事務所は、去年の年末に特捜部の家宅捜索を受けましたが、その後の関係者への取材で、家宅捜索より前にメールなどのデータが消去されていたことが新たに分かりました。
特捜部は、池田容疑者らの逮捕に踏み切った理由について、「具体的な罪証隠滅)の恐れが認められた」としていて、池田容疑者がデータ消去を指示したとみている模様です。逮捕を受けて、自民党愛知県連の丹羽秀樹会長(51)は雲隠れ状態を続けた池田容疑者について、「悪いことをしたから説明できなかったと思われても仕方ない」と批判した上で、池田容疑者の地盤・愛知3区の地方議員らを対象に、事件への関与がなかったかどうか聞き取り調査する考えを示しています。
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