安倍派の閣僚をゼロにした新体制が本格始動した。
安倍派抜きで本格始動した岸田内閣。
硬い表情の新閣僚に対し、岸田首相はほかの閣僚と雑談するなど、笑顔で振る舞っていた。
逆風での船出に、斎藤経済産業相は...。
斎藤経産相「大臣になったという高揚感みたいなものはありません。身の震えるような緊張感のみであります。しかも、古巣の経済産業省でありますので、しっかり仕事をしていきたい」
野党からは冷ややかな声が。
立憲民主党・泉代表「新しい人事は、もはや“たらい回し内閣”。次、誰を任命するかということが怖くてしょうがない。そういう状況が今、岸田総理にはあるんじゃないか」
15日午後、職員たちに拍手で見送られ、笑顔で総務省をあとにした鈴木前大臣。
これに先立って緊急会見を開き、これまで否定していた安倍派からのキックバックを一転、認めた。
鈴木前総務相「大臣を辞任するにあたり、事務所内で取り急ぎ調べたところ、過去5年間において総額60万円、派閥から還流(キックバック)されていることがわかった」
そのうえで、政治資金収支報告書を速やかに訂正する方針を示した。
鈴木前総務相「(なぜ報告書に記載していなかったか?)慣習として、派閥から交付される活動費だと思っていたので、収入としなくても使えると思っていた」
こうした中、安倍派をめぐる裏金疑惑で、東京地検特捜部が安倍派の会計責任者について、政治資金規正法違反の疑いでの立件を検討していることがわかった。
近く、強制捜査に乗り出すとみられ、安倍派の事務所周辺は緊張感に包まれている。
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