自民党・安倍派の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑。関西の安倍派所属の議員は現在、どういう心境なのでしょうか。事務所への電話取材を試みました。
12月15日、MBS大吉洋平アナウンサーが関西地方選出の国会議員の事務所などに電話をかけてみると…
(大吉アナ)「電話取材はできないでしょうか?」
(加田裕之参議院議員事務所 秘書)「すべて文書で質問をいただくというふうにしているので」
実は既に文書で質問を送っていたのですが、「刑事告発をされているので慎重に事実関係を確認し適切に対応してまいります」というコメントしか返ってきませんでした。
(大吉アナ)「国会が閉会したことを受けて直接お話ができないかなと思っているのですが?」
(加田裕之参議院議員事務所 秘書)「申し訳ないですが、お願いした通り文書でいただければと思います」
別の事務所は…
(大吉アナ)「秘書さんの立場で、今問題にあがっていることはどんなふうに思いますか?」
(佐藤啓参議院議員事務所 秘書)「すみません、ちょっと私はそこまではお答えできないので…」
(大吉洋平アナウンサー)「議員にアクセスすることもできませんでしたし、仮に秘書に繋がったとしても秘書もみんな口が重いですね」
どの事務所も重い口を開くことはありませんでした。一方で、12月13日、安倍派の宮沢博行前防衛副大臣は国会内で記者らに対し、収支報告書への不記載は「派閥からの指示」と認めました。
(安倍派 宮沢博行前防衛副大臣)「ここまで私がしゃべってしまったら、もう派閥から追い出されるかもしれませんけども、派閥の指示はございました。派閥からかつて収支報告書に『記載しなくてよい』という指示がございました。はっきり申し上げます、派閥からしゃべるな、しゃべるな、これですよ」
その後の関係者への取材で、特捜部の聴取を受けた安倍派の議員秘書らがキックバックについて、「党から議員に支給された政策活動費にあたるため、政治資金収支報告書に記載する必要がないと派閥側から説明を受けた」と説明していることがわかりました。
政策活動費は本来、派閥ではなく政党から政治家個人に寄付されるもので、裏金を隠す口実だった可能性があります。特捜部は安倍派の議員本人に聴取の要請を始めていて、数十人の議員から話を聞き、議員側の認識も調べるものとみられます。
一方、東京地検特捜部から事情聴取の要請を受けたという安倍派関係者はJNNの取材に対して、「政治資金収支報告書の原本などさまざまな資料を持参するよう言われた」と証言。また、「相当な人数が聴取されるため、場所も複数に分かれるようだ」と、その規模の大きさを指摘します。
安倍派内では「派閥の指示だった。歴代の事務総長ら幹部が責任を取るべきだ」「安倍派はもう崩壊する」との声が上がるなど、危機感が高まっています。
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